ジョウビタキ

全長約15センチ、体重約15グラム。オスは頭部が薄い灰色で、背中から腰まで、顔が黒く、腰から尾羽がオレンジ色。胸部から下尾筒までオレンジ色。メスは全体的に褐色色だが腰から尾羽にかけてはオレンジ色。オス、メス共に羽に白斑があるのが特徴。この白斑でルリビタキのメスなどの近縁種と区別することができる。嘴と足は黒く、細い。飛んでいる虫を自身も飛びながら捕まえる、フライキャッチという行動をとる。縄張り意識が強く、同種を排斥する傾向がある。そのため、ジョウビタキが出る場所では、ルリビタキが出ないとよく言われている。

地鳴きは「ヒッヒッ」という声

繁殖時期はチベットから中国東北部、バイカル湖などに生息する。繁殖時期を過ぎると日本や中国南部に越冬のために渡る。日本では冬鳥とされているが、高山帯や北海道などで繁殖する個体が複数確認されている。

生息環境

平地や低山の開けている林、農耕地、市街地や公園などに生息している。冬は積雪の少ない都市部の公園などでよく観察される。冬場に街中の公園でオレンジ色の野鳥を見つけた時はジョウビタキであることが多い。