ここは、ほぼ登山とキャンパー、風景写真家などのための山で、野鳥撮影している人はほとんどいません。 最初にご注意いただきたいのは、林道などは駐車できるスペースが少なく、探鳥向きではないということです。また、南アルプス国立公園の緩衝地域にあたりますから、餌付けなどはもってのほか、国立公園法のルールを厳守してください。 ただ、さすがに南アルプスですから、探せば関東にいる鳥でいないモノはないというほど種類が豊富です。それだけではなく、さまざまな動物も暮らしています。もちろん熊や猪、猿なども含まれますから、もし探鳥する場合は、なるべく車から離れず、すぐに逃げられる状態で行ってください。この日も朝、林道を子熊が歩いていたと、唯一出会った地元の野鳥カメラマンから聞きました。 夜明け頃、山頂駐車場に到着し、まずはひと登りして雄大な風景を拝みます。20分程度登れば山頂ですが、体力に自信がない方は、山頂方面へいかず、そのまま直進すれば、ほぼ同じ景色が拝めますよ。運が良ければ雲海越しの富士山が現れます! 駐車場へ戻ると、脇のガードレールにコマドリがちょこんと乗っていました。これは幸先良い! 今回は林道を下りながら探鳥です。標高の高いところでは、コルリがたくさん囀ってましたが、車を停めるところがなく、ようやく神社のあるあたりに停め、歩いて声のするあたりまで行くと、いました!気持ちよさそうに囀っています。しかもこの辺りはまだやっと新緑の葉が出てきたばかりで、かなり撮りやすいです。車に隠れながらガンガン連写していると、どこからか聞き覚えのある声が!マミジロです!!オスだけでしたが、盛んに囀ってメスを探しているようでした。 標高1400mぐらいまで降りると、キビタキやムシクイが増えてきます。コルリもまだいます。 ここで、コルリを撮りに来た地元のカメラマンが、めずらしいところに車が停まっていると思ったらしく、近づいて来て話しかけてきました。向こうもめったにカメラマンには会わないらしく、よくここが分かったねと、他のポイントも教えてくれました。なんでも、昔はチゴモズやアカモズもいたらしく、ノジコもめっきり少なくなったと聞きました。…えっ!?いるんですか! 教えてもらった方面へ向かうと、ヤマドリの幼鳥らしき個体が斜面で動いているのが見えました。足を怪我していてすぐ逃げられないようで、木のキレ株の裏に隠れたようです。可哀想でしたが、滅多に撮れない鳥なので、数枚だけ撮ってあとは見ないフリをして遠ざかりました。 1000m付近まで降りると、オオルリやクロツグミの声が聞こえてきます。撮ろうと車を降りると、猿が近くで歯をむきだして睨んでいるのが見えました。これはヤバい!すぐに車に引き返し諦めました。。。
🌟 means your lifer, number means population.
Would you like to write checklists too?